【怒り】配信VOD比較
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料金 | 933円/月 | 400円/月 |
無料期間 | 14日間 | 30日間 |
シリーズ配信数 | 0 | 0 |
視聴方法 | 定額見放題 | 定額見放題 |
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作品の概要
「悪人」や「横道世之介」などの著者で知られる吉田修一による小説「怒り」を原作とした実写映画作品。小説は、「市川市福栄における英国人女性殺人・死体遺棄事件」をきっかけに執筆された作品です。
監督と脚本は「フラガール」や「悪人」を手掛けたことで知られる李相日が務め、主演を「ラストサムライ」や「硫黄島からの手紙」で知られる渡辺謙が務めました。映画は、2016年9月17日に日本で公開されています。
八王子で起きた夫婦殺人事件で犯人が逃走。容疑者として若い青年の人物像が公開されたことにより、顔が似た身元不明の男性3人とその周りの人間関係が少しずつ変化していくという本作品は高く評価され、日本アカデミー賞で優秀作品賞を含む13の部門で賞を受賞しています。
あらすじ
八王子に住む夫婦が惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されたまま犯人は逃走。その1年後に犯人が「山神一也」という人物であることが判明しましたが、犯人は整形で顔を変えながら逃亡してしまったため捜査は難航していました。そんな中、警察は整形後のモンタージュ写真を公開しての捜査に乗り出します。
一方、千葉・沖縄・東京の3カ所には身元不明の男性が現れており、その土地で暮らし始めていました。最初は身元不明ということもあり、怪しみながら接していた周りの人物たちですが、接していくうちに次第に心を開いていきます。
しかし、警察によって公開されたモンタージュ写真により身元不明の男性が犯人なのではないかという疑念が芽生え始め、3人を取り囲む人間関係が徐々に崩れていきます。
果たして自分の前にいる人物は何者なのか、信じたいという気持ちと葛藤しながら揺れ動く周りの人物たちの心情を描いた作品となっています。
出演者/キャスト
・槙洋平/役:渡辺謙
本作の主人公。千葉編に登場する人物。
漁場で働いており、槙愛子を男手ひとつで育て上げた父親でもある。愛子と田代が恋仲へなっていくことに不安を抱き、モンタージュ写真が公開された時に真っ先に田代が犯人なのではないかと疑い始める。
・槙愛子/役:宮崎あおい
千葉編に登場する人物。
おっとりとした性格をしており、かつて、キャバクラで働いていたが父の槙洋平に連れ戻されてしまったという過去を持つ。田代が父と同じ漁場にやって来たことで知り合い、惹かれあってしまう。
・田代哲也/役:松山ケンイチ
千葉編に登場する人物。
槙洋平が働く漁場に突然現れ、一緒に働き始める身元不明の男。槙愛子と恋仲になるが、ミステリアスな部分が多く、モンタージュ写真が公開された際に犯人ではないかと疑われる。
・藤田優馬/役:妻夫木聡
東京編に登場する人物。
大手広告代理店で働き、同性愛者であることから発展場で大西直人と出会い、徐々に関係を深めていく。モンタージュ写真が公開された際に、大西直人の日ごろの行動の不審な点を思い出して犯人なのではないかと疑い始める。
・大西直人/役:綾野剛
東京編に登場する人物。
発展場で藤田優馬と知り合い、同居を始める身元不明の男。ミステリアスな雰囲気をもっていることから、モンタージュ写真が公開された際に藤田優馬に犯人だと疑われてしまう。
・小宮山泉/役:広瀬すず
沖縄編に登場する人物。
沖縄に引っ越してきたばかりの小宮は、知念と訪れた離島で田中に出会い、心を開き親しくなっていく。ある日、知念と訪れた那覇で事件に巻き込まれ心を閉ざす。
・知念辰也/役:佐久本宝
沖縄編に登場する人物。
沖縄に引っ越してきた小宮に好意を持つ少年。小宮と共に訪れた離島で田中と出会い、小宮ほどではないが心を開いていく。那覇で知念が事件に巻き込まれたのを機に、八王子での事件の犯人は田中ではないかと疑い始める。
・田中信吾/役:森山未來
沖縄編に登場する人物。
離島に一人で住む身元不明の男。離島に訪れた小宮たちの世話を焼くが、ミステリアスな行動から知念に疑われる。
感想/ネタバレ
(過酷な役作りの元に生まれた、迫力のある演技シーン)
妥協を許さないことで知られる李監督作品であることから、キャストたちの役作りも大変話題となった本作品。
千葉編に登場する宮崎あおいさんが演じる槙愛子は、原作の中では「ぽっちゃり」と表現されているために、宮崎さんは体重を7㎏増量して撮影に挑んだと言います。
また、東京編で同性愛者の藤田優馬と大西直人を演じた妻夫木聡さんと綾野剛さんは、リアリティを出すために、撮影までの期間で実際に同棲をしていたり、撮影中もずっと手を繋いだりしていたそうです。
そして、沖縄編の田中信吾を演じた森山未來さんは、離島でサバイバル生活をしているという役柄から、実際に撮影の数日前に一人で離島に行き、無人島生活をしていたそうです。
こうした様々な役作りが重なったことで、本作品には他の邦画にはない、リアリティさと迫力が生まれた作品となったのではないでしょうか。
(先が読めない展開が見どころ)
本作品では、千葉・沖縄・東京の3カ所舞台に八王子で起きた殺人事件の犯人が誰かわからないままストーリーが進みます。
そして、3カ所に現れる身元不明の男たち以外の登場人物も観客同様に誰が犯人か分からないまま、それぞれの生活を送っていくため、観客と登場人物の心情がマッチして強い臨場感を味わえることができる作りとなっています。
犯人が誰なのか、そして犯人ではない身元不明の男たちは誰なのか、衝撃の結末はぜひ映画をチェックして確認してみて下さい。