【プール】配信VOD比較
U-NEXT | hulu | ビデオパス | ビデオマーケット | TSUTAYA TV | |
料金 | 1990円/月 | 933円/月 | 562/月 | 500円〜/月 | 933円/月 |
無料期間 | 31日間 | 14日間 | 30日間 | 一ヶ月 | 30日間 |
シリーズ配信数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
視聴方法 | 定額見放題 | 定額見放題 | レンタル | レンタル | レンタル |
◆アマゾンプライムでも配信あり。
U-NEXT | |
---|---|
月額1,990円(税別)ですが、ポイントが1,200円分付与。実質790円で見放題!作品数13万本以上!特に新作映画やドラマに強いので、新作を見たい方におすすめ
|
hulu | |
---|---|
約5万本以上の配信作品全て見放題!特に海外ドラマ充実!アニメ作品のラインナップも充実!HD画質720pにより圧倒的な画質の良さ!日テレ系、リアルタイム配信なども多数のデバイスで視聴可能!
|
ビデオパス | |
---|---|
1万本見放題!auユーザー以外でも加入できる動画配信サービスビデオパス(旧auビデオパス)会員特典として、イベント招待や鑑賞券などのプレゼントあり!30日間の無料お試し期間あり!
|
ビデオマーケット | |
---|---|
月額980円(税抜)の「プレミアム&見放題コース」で20,000本以上の見放題作品が視聴可能!動画本数20万本以上の国内最大級サービス。年代や製作国、ジャンルで調べられる細かい作品検索が魅力。
|
TSUTAYA TV | |
---|---|
新作・準新作を除く対象作品約10,000タイトルが見放題。月額933円(税抜)で新作約2本分のレンタルに使える1,080円分のポイントがもらえる。レンタル制限がなくCDもレンタルできる!
|
作品概要
「人と場所との関係をシンプルに見つめてきた」プロジェクトシリーズの一つとして、「かもめ食堂」や「めがね」に続き発表された作品で、2009年9月に日本で公開されました。
特定の場所を舞台とする当プロジェクトでは、これまでフィンランドのヘルシンキや鹿児島の与論島などが舞台となってきましたが、本作品ではタイのチェンマイが舞台となっており、日本から移住した人々とタイに暮らす人々との交流が描かれています。
また、当プロジェクトの常連となっている小林聡美が本作品の主役を務めており、独特の空気感を作り出しているほか、もたいまさこや加瀬亮などの常連キャストたちも本作品に出演しています。
そんな本作品ですが、監督・脚本は当プロジェクト初参加となる大森美香が務めており、これまでに「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」や「ブザー・ビート ~崖っぷちのヒーロー~」などを生み出したヒットメーカーがプロジェクトに新しい風をもたらしています。
あらすじ
タイに移住した母親に会うために、タイの北部にあるチェンマイを訪れたさよ。
彼女の母親・京子は、自分の思ったように生きるという考えを尊重しており、4年前に子どもと祖母を日本に残したまま移住してしまっていたのです。
そのことに対して、いまだに許せない気持ちを抱えている彼女は、空港に着いてもどこか暗い表情。
そして、そんな彼女を追い詰めるように、京子は現地で、実の母親に捨てられたタイの少年の親代わりとなって暮らしていた現実を目の当たりにするのです。
母親を取られてしまったような悲しい気持ちと苛立ちなどが混ざり、混乱するさよ。
素直に感情をぶつけたい気持ちを持ちつつも、離れて暮らしていた4年という月日が彼女を素直にさせてくれません。
こうして、もどかしい気持ちを抱えたままタイでの生活を始めますが、手伝いの市尾やオーナーの菊子、タイの少年・ビーを初めとした現地の人々との出会いを通して、彼女は徐々に素直な気持ちを打ち明けられるようになります。
果たして、素直になった彼女が告げる母親への想いとは。心温まる結末を、ぜひ鑑賞してお確かめください。
登場人物
・京子/役:小林聡美
本作品の主人公の1人。
自分の思ったように生きることを尊重しており、子どもと母親を日本に残してタイのチェンマイに移住してきた。チェンマイではゲストハウスを営んでおり、母親に捨てられたタイの少年・ビーと同居して生活をしている。
・さよ/役:伽奈
本作品の主人公の1人。
母を愛していながらも、自分と祖母を残してタイのチェンマイへ移住してしまったことに、納得できない感情を抱いている。旅行として母の元を訪れるも、離れて暮らしていたせいで感情を素直に伝えることができず、もどかしい気持ちになる。
・市尾/役:加瀬亮
京子が営むゲストハウスで手伝いをしている青年。
タイのチェンマイに移住した理由は不明だが、日本にいた頃は大人になっても両親からの干渉を逃れることができず、苦しい思いをしていたという。人当たりが良く、優しい心を持つ青年で、京子と生活しているタイの少年・ビーの母親を探すために奔走している。
感想/ネタバレ
(起承転結なんてなくていい、淡々と流れる時間を楽しむ作品)
2006年公開の映画「かもめ食堂」から始まった「かもめ食堂シリーズ」。
フィンランドのヘルシンキや鹿児島県の与論島など特定の場所を舞台に、その場所で静かに暮らす人々の日常を描き出す「かもめ食堂シリーズ」は、通常の映画作品とは異なる物語展開を見せ、独特の雰囲気を持っていることから人気の高いシリーズとなっています。
本作品でも、監督・脚本は異なっていますが、「かもめ食堂シリーズ」のスタッフや出演者が多く関わっており、その独特な雰囲気を味わうことができるものとなっています。
殺人事件が起きるわけでもなく、幾多な困難を乗り越えた大恋愛が起きるわけでもなく、ただ静かなに流れる時間を感じながら過ごしていく人々を淡々と描き上げるという「かもめ食堂シリーズ」特有の物語展開。
まるで田舎の暮らしを切り取ったような作品ですが、そこに流れるゆっくりと進む時間と、人と人とが支え合って生きる姿には、現代で感じることの難しくなった人の温かさを強く感じることができるようになっています。
携帯やネットなど間接的な人との繋がりが濃くなってきた現代だからこそ心にしみる「かもめ食堂シリーズ」。物足りなさをグッとこらえて見た先には、心が温かくなる感動にきっと出会えることでしょう。
(フードコーディネーター・飯島奈美さんが手掛ける料理にも注目)
前述した「かもめ食堂シリーズ」には、特定の場所で人と人との繋がりを淡々と描き上げているという特徴のほかに、必ず料理が登場するという特徴もあります。
本作品においても、日本からタイのチェンマイへ移住した人々がカニのカレー炒めや揚げバナナ、ちらし寿司などをふるまっているシーンが登場します。
今回、フードコーディネーターを務めた飯島奈美さんは、「深夜食堂」や「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」などの数々の作品でフードコーディネーターを務めており、「かもめ食堂シリーズ」においても毎回フードコーディネーターを務めている方です。
彼女の作り出す料理は一般家庭でも出せるような素朴な料理が多く、豪華絢爛で見た目だけでお腹いっぱいになるようなものとは異なり、どこか懐かしさを感じてお腹が鳴ってしまうような料理が多いのが特徴です。
本作品は料理が中心ではありませんが、人と人との繋がりを温かく描き出すのが特徴となっている「かもめ食堂シリーズ」にとって、なくてはならない存在ともなった飯島奈美さんが手掛ける料理。
そんな料理にも注目して、ぜひご鑑賞してみて下さい。